HoneyCombは、入力（グリーン）、処理（ブルー）、出力（オレンジ）の3種類に分類されるさまざまな機能を搭載した六角形のブロックをくっつけることで、誰でも簡単にアイデアを形にする実験ができるように考案された電子教材だ。

ブロックの6つの辺のうち4辺にマグネットと回路接続用の電極が設けられており、ひとつの機能ブロックは入力1系統出力3系統を備えることになる。入力と出力をマグネットでくっつけるだけで機能を接続することができる。面倒な配線などは不要だ。開発者によれば、年齢層や技能レベルを問わず、誰でも楽しめるものとすることで、STEM教育に役立てたいとしている。

今回のクラウドファンディングでは、音楽／カメラ／IoTの実験ができるブロックの組み合わせがキットとして用意されている。もちろん複数のキットを購入していろいろなブロックを自由に組み合わせることもできる。

音楽キットでは、入力ブロックにいろいろなものを接続して実験することができる。導体であれば、バナナやリンゴをスイッチにしてまるで楽器のように演奏できる。音楽キットのMusicモジュールにはDIPスイッチがあり、ドラムやオルガン、アコースティックギターなど16種類の音を出せるほか、mp3再生にも対応する。

カメラキットでは、光や音声、タイマー、振動など任意のアクションを入力ブロックのトリガーとして撮影できる小型カメラができる。カメラ機能としては、画角120度の広角レンズを使い、360度パノラマVR撮影もできる。撮影した動画などは、マルチビューに対応した専用アプリで再生できる。

IoTキットのメインユニットはQueenブロックと呼ばれ、入力3系統出力3系統を接続できるパワフルなブロックだ。接続した入力や出力ブロックは、HTML5を利用したWebプログラミングに対応する。難しいプログラミングの知識は必要なく、コードを書く必要もない。処理が定義されたブロックを画面上で組み合わせるだけで、組み合わせたブロックを機能させることができる。

Android OS／iOSをサポートしており、Wi-Fiは802.11b／g／nが利用できる。

価格は音楽キットが69ドル（約7920円）、カメラキットとIoTキットがそれぞれ79ドル（約9070円）。Kickstarterでは早期割引として11ドル（約1260円）オフとなるプランなどを提供している。

プロジェクトは3月18日までクラウドファンディング中。目標額2万ドル（約229万円）に対し、1月19日時点で1万8000ドル（約206万円）以上を集めている。プロジェクトが順調に消化された場合、出荷は2017年4～5月を予定している。