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竹中工務店が大阪・関西万博会場内に提供する「森になる建築」の構造体が完成

竹中工務店は2024年11月20日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場敷地内に設置する「森になる建築」の構造体が完成したと発表した。

同施設は、竹中グループ内で募った同万博パビリオンのアイデア提案コンペにて、「Seeds Paper Pavilion」として最優秀賞に選ばれたものだ。廃棄物を生まない建築を目指し、使用後には森になるというコンセプトの下、3Dプリント技術と手作りを融合して建築している。

最優秀賞の決定後、同社はアイデアを形にするために本格的な開発体制を構築し、2023年5月から大型3Dプリンターでの試験を開始。2024年4月に実物サイズの3Dプリント試験に成功した。大阪・関西万博の会期中、直径4.65m、高さ2.95mの建築物2棟を、来場者が休憩などに使える仮設建築物として提供する。

なお、同施設は「生分解性樹脂を構造材として一体造形した、世界最大の3Dプリント建築」として、2024年10月25日にギネス世界記録に認定されている。

同社は今後、伝統工芸の職人が製作した和紙に、ワークショップにて製作した植物の種をすきこんだ和紙(シーズペーパー)と福祉施設で作った和紙を組み合わせて構造体に貼る外装工事、緑化工事を進め、2025年4月の完成を目指す。

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