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コクヨデザインアワード 2016、好きな長さに切って使える「素材としての文房具」がグランプリを受賞

ユーザー視点の商品デザインを募集し、商品化を目指すコンペティション「コクヨデザインアワード 2016」の受賞作品が発表された。14回目の開催となる2016年度は「HOW TO LIVE」をテーマに掲げ、人々の暮らし方や生き方にまで考えをめぐらせた文房具、家具、生活用品の提案を求めたという。

コクヨデザインアワード 2016の受賞作品は、グランプリ1点と優秀賞3点。いずれも人とモノの関係性を見つめなおし、日々の生活や生き方における新しい考え方を提示している。中でもグランプリ作品は、“文房具の見方を変える”と満票を獲得するほど秀逸な作品だ。

グランプリを受賞した「素材としての文房具」は、鉛筆、定規、消しゴムを長い棒状にし、ホームセンターにある木材や金属の部材のようにした作品。好きな長さに切って使え、新しい道具の素材としても活用できる点にこの作品の特徴がある。

文房具はその原初において、枝(素材)で地面に模様を刻むような素朴なものだったはず。ところが、その後素材に手が加えられ、道具として使われるようになった。素材としての文房具は、道具自体をもう一度素材として見ることで、新しい物と人の関係が作れるのではないかと提案している。

また、以下3作品が優秀賞を受賞した。

「どうぐのきねんび」は、モノが「どうぐ」となった日を、記念日としてスタンプで記録できるツール。このツールに記録されるのは、ただの日付ではない。それは、何のためにどうぐを手に取り、使ったのかという物語なのだという。

「マンガムテープ」は、おくり手の気持ちや、ストーリーも一緒におくることができるガムテープだ。マンガのコマや吹き出し、効果線が印刷されており、絵や文字で伝えたい気持ちを描くことができる。

「ぴったりカット」は、親指にぴったりはめて、自分の手元で感覚的にテープを切れるテープカッターだ。爪の延長にある刃先の切り心地を感じながら、使う場所を選ばず、さまざまな種類のテープを切ることができる。

コクヨは、受賞作品の展示会を2月17日~19日、各日11:00~20:00に開催する予定だ。会場は、南青山のスパイラル1F「MINA-TO」。グランプリ1点、優秀賞3点の作品模型を展示する。

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