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電子デバイスを丸裸に——オープンソースの多機能インストルメント「OpenScope」

オシロスコープやロジックアナライザとして活用できるオープンソースの小型インストルメント(計測器)「OpenScope」がKickstarterに登場した。学習用としてだけでなく、モバイルロボットやドローンのトラブルシューティングのためのリアルタイムモニタリングをはじめ、IoTデバイス開発のための長期のデータ計測/記録などにも活用可能だ。

OpenScopeは、電子回路レベルで起きている現象をビジュアル化するためのインストルメントだ。オープンソースのプラットフォームを組み合わせて開発された1枚の小型デバイスに、ベンチトップ型インストルメント各種の機能を備えている。

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同製品はWi-FiかUSB接続でPCと接続し、回路やセンサなどの電子デバイスのシグナルを取得、分析、ビジュアル化する。JavaScriptのオープンソースソフトウェア「WaveForms Live」と併用すれば、PCのブラウザ上でオシロスコープ、ファンクションジェネレータ、ロジックアナライザ、電源装置、データロガーとして活用できる。

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72×72mmの小型ボードには、インストルメントとしての機能を可能にする「PIC32 MZ」プロセッサのほか、Wi-Fiモジュール、MicroSDポート、スコープチャンネル×2、ユーザープログラマブルDIOピン×10などを搭載。ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、メカニカル仕様については今後公開する予定だ。

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OpenScopeのクラウドファンディングは2017年3月3日まで実施される。2月6日時点では、目標額の1万ドル(約113万円)を大幅に上回る約3万6000ドル(約400万円)が集まっている。早期割引適用価格は79ドル(約9000円)。出荷開始は2017年6月の予定で、日本への送料は20ドル(約2200円)だ。

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