DMM、都内の新3Dプリント工場「DMM.make 3D PRINT TOKYO Factory」を公開
2017/02/09 08:00
DMM.comは、3Dプリントサービスを提供する新たな拠点「DMM.make 3D PRINT TOKYO Factory」をメディアに公開した。同拠点は、1月に完全子会社化したアイジェットのオフィスを、3Dスキャン設備や高性能3Dプリンタ、3Dプリント製品のショールームとしての機能を備えた技術・生産拠点としてリニューアルしたものだ。
同社は、従来から運用していた石川県の生産拠点はインターネットからのオーダーに特化するのに対し、東京の生産拠点は対面での接客を含めた個別対応サービスに特化することで、ユーザーからの高度な要望に対応できるとしている。
3Dスキャンスタジオでは、専用の3Dスキャナによる静物スキャンや、Kinectやデジタルカメラを使った人物のスキャンに対応
東京の拠点では、3Dプリント、3Dスキャンのほか、写真やイラスト、図面から3Dデータを作成するサービスや、製品を分解し3Dデータや設計図を提供するリバースエンジニアリングサービスを提供する。
3Dプリンタは光造形、ナイロン、石膏をサポート。金属やアクリル、ABSは石川拠点でサポートし、2拠点合計で25台の産業用3Dプリンタを所有する。
3Dプリント後の塗装やツヤ出しなどの仕上げ加工のエリア
図面やイラストなどの2Dデータを3Dデータに変換するエリア。対面で顧客の要望をヒアリングし、人の手でデータを作成する。
アイジェットは、久米原勝氏が2004年に設立。自宅に導入したフルカラー3Dプリンタ1台から事業を開始し、3Dプリントサービスに加え、3Dスキャンやリバースエンジニアリング、2Dデータを3Dデータに変換するサービスや3Dテクノロジーに特化したコワーキングスペース運営など、3Dデータに関連する事業を幅広く展開してきた。
DMM.comは、アイジェットを完全子会社化して東京拠点を新たに設けることで、これまでのオンライン3Dプリントサービスだけでなく、法人やプロユーザー向けの高度な3D関連サービスを提供していくとしている。
