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Raspberry PiやArduinoを採用、約9万円で入手可能な6軸ロボットアーム「Niryo One」

Raspberry PiやArduinoなどを利用することで価格を従来品の約30分の1以下に引き下げたとうたうオープンソースの6軸ロボットアーム「Niryo One」がKickstarterに登場した。

Niryo Oneは、メイカーや中小企業による利用、ロボット工学の学習などを想定して開発したロボットアーム。開発元によると、一般的にロボットアームを購入しようとすると2~20万ドル(約225~2250万円)かかるというが、Niryo Oneの早期割引価格は699ユーロ(約8万4000円)。産業用ロボットと同等の動きが可能な上に、エンドエフェクタも標準的なグリッパ、マグネットグリッパ、真空グリッパ、ペンホルダなどを用意した本格的なロボットアームだ。

Niryo Oneは、ロボットの制御にRaspberry Piを、モータの制御にArduinoを使用している。オペレーティングシステムはROS。ロボットのプログラムはオープンソースとする計画で、オンライン・フォーラムを開設する予定もある。

Niryo Oneは、Webブラウザ、Android/iOS向けアプリケーションのほか、XboxやPlayStationのジョイスティックを使った操作にも対応する。また学習モードを使って動作を記憶させ、実行することも可能だ。さらに、開発元の提供するクラウドサービスを使えば、Niryo Oneを遠隔制御できる。

Niryo Oneのリーチは最大440mmで、可搬重量は0.5kg。本体重量は3.2kg、消費電力は最大60Wだ。イーサネット、Wi-Fi、Bluetooth、USBに対応している。

なお、本格的なロボットアームは必要ないという出資者に向けては、Niryo Oneのミニ版「Mini Niryo One」を用意している。本体重量0.5kgのMini Niryo Oneは4軸のロボットアームで、リーチは最大180mm、可搬重量は0.05kg。グリッパが付属するが、Niryo Oneとの互換性はなく、他のエンドエフェクタも使えない。Wi-FiとUSBで通信可能だ。

Niryo Oneは2017年4月26日までクラウドファンディングを実施。3月19日時点で目標額の2万ユーロ(約240万円)を既に達成している。

前述のとおり、Niryo Oneの早期割引価格は699ユーロ(約8万4000円)。ボディのパーツを自分で3Dプリントする「Maker Kit」は549ユーロ(約6万6000円)で入手できる。出荷は2017年9月の予定で、日本への送料は49ユーロ(約5900円)だ。

Mini Niryo Oneの価格は119ユーロ(約1万4000円)。日本への送料は20ユーロ(約2400円)となる。

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