分散コンピューティング「BOINC」に参加できる——手のひらサイズの演算マシン「OVER DROID」
2017/04/03 12:00
分散コンピューティング用の小型演算マシン「OVER DROID」が、Makuakeにて出資を募っている。
OVER DROIDは、分散コンピューティングチームであるアイスソードがRaspberry Pi 3 Model Bを元に開発した、手のひらサイズの分散コンピューティング専用超小型コンピュータだ。
PCへの接続はLANケーブルを接続するだけ。あとは本体に電源ケーブル(Micro USB、Bタイプ)を接続すれば、特別な操作不要で分散コンピューティング「BOINC」用のプログラムがインストールされる。さらにACアダプタを使えば、PCなしで家庭用コンセントやソーラーパネルでも利用可能だ。
消費電力は約5W程度で、仮に24時間稼働させても電気代は1日で約3円程度だ。本体重量は130g。ボディにはアルマイト加工のアルミニウム合金を採用している。カラーは現在ブラックのみだが、ボディ材質やカラーを今後追加する可能性もあるとのこと。
OVER DROIDで参加できるBOINCのプロジェクトは、「重力波データの解析(Einstein@Home)」と「地球外知的生命体の探査(SETI@home)」だ。
それぞれのプロジェクトにはイメージキャラクターとして、計6人の「オーバードロイド」が設定されている。今後の演算結果が彼女たちの活躍として、マンガやイラストなどのエンターテインメント作品に反映される予定だ。
予定価格は1万9800円(税込)。Makuakeでは、10%オフとなる1万7820円(税込)で購入できるプランなどを用意している。なお、セット内容にLANケーブルや電源ケーブルは付属しない。
OVER DROIDは5月29日までMakuakeにてクラウドファンディング中。目標額50万円に対し、4月1日の時点で22万円以上が集まっている。製品出荷は7月を予定している。