オープンイノベーションによるビジネス共創へ——「JR東日本スタートアッププログラム」を開始
2017/04/10 09:00
JR東日本は、ベンチャー企業や起業家との協業によるビジネス創造活動「JR東日本スタートアッププログラム」を開始した。
同プログラムでは駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス/サービスの提案を募る。
有望な提案にはJR東日本のリソース提供(情報、ITツール、プロモーション設備、商流/物流網など)のほか、コワーキングスペースの無償利用、賞金や要望に応じた出資などを通じ支援する。
プログラムのスローガンは「TICKET TO TOMORROW~未来のキップを、すべてのひとに。~」というもの。募集テーマとして、社会課題の解決や幸せな未来づくりの現実化に向けた提案を募る。
(1)人・モノ・情報をタイムリーにマッチングするサービスの創出
(2)出発地から目的地までをスムーズにつなぐ快適な移動の創造
(3)新たな技術・アイディアを活用した未来に資する新ビジネスの創出
(4)過ごしやすく、働きやすい社会・生活の実現
(5)国内外の多様な人々が集い楽しむ場としての駅づくり
(6)地域の雇用・移住・観光の促進
(7)環境負荷の少ないエネルギーや安全で安定した食糧の供給
募集するのは「アクセラレーションコース」と「インキュベーションコース」の2コース。アクセラレーションコースの対象は、既に自社製品/サービスを有する、起業10年以内の企業。インキュベーションコースの対象は、今後起業予定/起業直後で、JR東日本とのコラボを通じた事業化を希望する企業だ。両コースともに、最優秀提案には賞金100万円、優秀提案には10万円が贈られる。
アクセラレーションコースでは事業化検討後、テストマーケティングの実施を想定しており、11月以降に大宮駅西口イベントスペースなどを利用して開催予定だ。 テストマーケティングの利用時期や期間、費用などについては事業内容に鑑みて判断するという。
応募は専用サイトから。応募締め切りは、アクセラレーションコースが5月31日、インキュベーションコースが7月31日だ。
同社は4月19日と25日に、ステーションコンファレンス万世橋(JR神田万世橋ビル4階)で説明会を開催する予定だ。