ロボット工学の生涯学習に——Raspberry Piベースのロボットコントローラー「Hedgehog」
2017/05/15 11:30
Raspberry Piベースの学習用ロボットコントローラー「Hedgehog」がKickstarterでクラウドファンディング中だ。全年齢層向けで、成長しても幼い頃と同じコントローラーを使い続けてロボット工学を学習できる点に特徴がある。
Hedgehogは、ハードウェアコントローラーとRaspberry Pi 3で構成するロボットコントローラー。ハードウェアコントローラーは、DCモーターポート×4、RCサーボポート×4、センサーポート×16(アナログ×8、デジタル×8)を備えている。自作したロボットのモーター、サーボ、センサーに接続して、ロボットの動作をプログラムで制御できる。
小学生以上の子どもでもプログラミングができるよう「Blockly」を使ったビジュアルプログラミングに対応。成長してテキストベースのプログラミングができるようになると、そのまま「Python」へ移行できる。また、開発元独自のウェブベースIDE(統合開発環境)も用意されており、ブラウザを使ったプログラミングも可能だ。
IDEサーバーはコントローラー上で動作しているため、インターネット接続は不要。コントローラーにはWi-Fiまたはイーサネット経由で接続する。
Hedgehogは、コントローラーボードのみの「DIY Shield」、コントローラーボード、2200mAhリチウムポリマー電池、充電器、アクリル製ケースを含む「DIY Hedgehog」、Raspberry Pi 3とコントローラーボードを組み立てた完成品の「Hedgehog Controller」、Hedgehog Controllerとロボットの組み立てに必要なシャーシ、モーター、赤外線センサーなどをセットにした「Hedgehog Robot Kit」の4種類が用意されている。
Hedgehogは2017年7月9日までクラウドファンディングを実施中。5月15日時点で目標額1万2000ユーロ(約150万円)に対して、約5400ユーロ(約66万円)を集めている。
Hedgehogの早期割引価格は、DIY Shieldが99ユーロ(約1万2000円)、DIY Hedgehogが159ユーロ(約2万円)、Hedgehog Controllerが199ユーロ(約2万5000円)、Hedgehog Robot Kitが299ユーロ(約3万7000円)。いずれも出荷は2017年10月の予定で、日本への送料は25ユーロ(約3000円)だ。