自宅で高級レストランの味を——1℃単位で温度調節できる調理デバイス「Cinder Grill」
2017/05/19 16:00
1℃単位で温度管理できる調理デバイス「Cinder Grill」がIndiegogoに登場し、注目を集めている。
Cinder Grillは、セラミック製プレート全体を均一な温度に保ち食品をむらなく加熱調理できるデバイスだ。肉だけでなく野菜、魚や卵といったあらゆる食材を調理できる。
プレート内部に数千個の極小加熱ノードを配置しており、ノードが加熱出力のオン/オフを繰り返すことで温度を細かく調節する。このため、バーベキュー用鉄板など従来の調理器具で発生する温度のむらがなく、プレート全体で均一な温度を保つことができる。最高で華氏450度(約232.2℃)まで加熱可能だ。
利用方法は至って簡単で、ふたを閉めて本体前面のノブを回して温度を設定するだけでよい。BLE(Bluetooth Low Energy)対応のため、iOS版アプリとペアリングすると調理状況をアプリでモニターできる。Android OS版アプリは10月リリース予定としている。
Cinder Grillの特徴の一つは、内部センサーが自動的に食材の厚みを検知してアプリに通知し、アプリが調理完了までに要する時間を予測することだ。また、1℃単位で温度指定できるため、食材を焦がしてしまう心配もない。例えば、肉の表面に焼き目をつけて中はミディアムレアにするといった焼き加減にすることもできる。
調理完了時は、Cinder Grill本体からアラーム音が鳴るかアプリから通知される。調理中に温度調節したり状態をチェックしたりする必要はない。調理後の食材は、2時間近くそのままの温度で保温可能だ。
Cinder Grillの本体寸法はふたを閉めた状態で17×13×7インチ(約432×330×178mm)、開けた状態では17×13×18インチ(約432×330×457mm)。プレート寸法は10×9インチ(約254×229mm)で、本体重量は30ポンド(約14kg)だ。
Cinder Grillの希望小売価格は499ドル(約5万5000円)。Indiegogoでは割引価格399ドル(約4万4000円)で購入できるキャンペーンなどを提供している。記事執筆時点で、発送先はアメリカおよびカナダのみで、その他の地域への発送には対応していない。
Cinder Grillは、5月下旬までクラウドファンディング中だ。5月19日時点で、目標額5万ドル(約560万円)の4倍以上となる約20万ドル(約2200万円)以上を集めている。出荷は2017年10月を予定している。