導電布をタッチセンサーや近接センサーに使う——スマートテキスタイルセンサー開発ボードセット「ADFBE」
2017/06/20 17:00
ビット・トレード・ワンは、導電性織物を利用したスマートテキスタイルセンサー開発ボードセット「ADFBE」を発表した。
ADFBEは、導電性織物を電極として人体の静電容量の変化を感知することで、静電容量式のタッチセンサーや近接センサーとしての開発が可能な開発ボードセットだ。
センサーボードにはリレー回路を搭載し、任意の外部スイッチが利用できるほか、ソフトウェア上でもボタンを押している間だけON状態になる自己復帰型の「モ-メンタリ」や、ボタンを押した後に手を離してもON状態を保持する自己保持型の「オルタネイト」の2タイプのスイッチ挙動が選択できる。
静電容量の変化をリアルタイムで画面上にグラフ表示するモニタリングツールを使えば、2段階の感度や255段階のしきい値を設定できる。また、PCアプリ組み込み用DLLをライブラリで公開しており、センサーの値を任意のアプリケーションから使用することも可能だ。
導電性織物はシバタテクノテキス製のパイル調のウール生地、コットン、撥水加工ポリエステル生地の3タイプを用意する。生地のサイズは3タイプとも約150×190mmで、布なので曲げて利用したり、用途に合わせてカットしたり自由度の高い使い方ができる。
センサーボードのサイズは、47×13×36mm(突起部除く)で重さは12g(ボード単体)。入力電圧は5V。セットには、センサー接続用ケーブル1本と導電布1枚が付属する。3タイプの導電布は、単体でも用意している。
スマートテキスタイルセンサー開発ボードセットはいずれもオープン価格で、店頭予想売価はコットンタイプが4480円前後、ウールタイプが4580円前後、撥水加工タイプが4780円前後(いずれも税別)とのことだ。
販売取扱店は、シリコンハウス各店、千石電商各店、ツクモRobot王国、デジット各店、マルツエレック各店。WEBショップは、Amazon、共立エレショップ、ビット・トレード・ワン公式など各オンラインショップで販売する。