リモコンでハイレゾ再生可能に——Raspberry Pi用オーディオDACボード「NanoSound」
2017/07/14 10:30
Raspberry Pi用オーディオDACボード「NanoSound」がIndiegogoに登場し、出資を募っている。40ピンGPIOヘッダーを備えたRaspberry Pi 2/3に対応しているアドオンボードで、高品質DACボードを手頃な価格で求めているオーディオマニアに最適だ。
NanoSoundは、PCM5122 DAコンバーター(384kHz/32bit対応)を搭載し、音量調節、再生、一時停止などに使えるコントロールボタン6個、電源スイッチ、ヘッドフォン出力端子、RCA出力端子、I2C接続1.3インチ有機ELディスプレイを装備している。有機ELディスプレイは、英語、中国語、日本語表示に対応。また、赤外線受光器とリモートコントロール機能も備えている。
6個のコントロールボタンはGPIOボタンで、赤外線リモコンはLIRC(Linux Infrared Remote Control)互換だ。GPIOボタンのボタンイベントを読み取るPythonソースコードやリモコン信号認識用設定ファイルLircd.confは提供される予定だが、自分でカスタマイズ設定することも可能だという。
NanoSoundは、「Raspbian」、「Volumio」、「Kodi」などのソフトウェアに対応。VolumioとKodiは初期設定済みイメージファイルをダウンロードできるようにする予定だ。
NanoSoundのセットアップは簡単だ。Volumioのイメージファイルを書き込んだMicro SDカードをRaspberry Piのカードスロットに差し込み、NanoSoundをRaspberry Piの上から挿し込んで付属のねじで固定する。ネットワークケーブル経由でPCなどと接続して電源を入れるとVolumioをブラウザ経由で操作できるようになり、すぐに音楽再生ができる。
NanoSoundには「Basic」と「Pro」の2つのモデルがある。Basicモデルは有機ELディスプレイがオプション扱いで付属しないため、注意が必要だ。Basicモデルは金メッキRCA端子を、Proモデルは純銅金メッキRCA端子を搭載する。NanoSound用ケースは現在開発中とのことだ。
NanoSoundの早期割引価格は、Basicが36ドル(約4100円)、Proが52ドル(約5900円)。出荷は2017年9月の予定で、日本への送料は9ドル(約1000円)だ。
NanoSoundは、1000ドル(約11万円)を目標に2017年8月下旬までクラウドファンディングを実施する。