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自律走行して農作物を監視する——農業向け6輪ローバーロボット「AGRowBot」

畑を自律走行して農作物を見回るロボット「AGRowBot」がKickstarterで出資を募っている。

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AGRowBotは、中小規模農家の畑を見回る労力を減らし、経済的負担を軽減することを目指した農業ロボット。特にアメリカにおいてローカルコミュニティを支える農家数の減少に危機感をもち、その状況を改善するために精密農業の実現の一助とすることを目指している。

精密農業は、コンピューター解析により農地・作物の状態を良く観察し、きめ細かく管理することで収量と品質の向上を図るもので、AGRowBotでは作物の状態をカメラで監視し、必要な地点にだけ必要な量の肥料や農薬を施すことができるようにする。

AGRowBotでは、6輪ローバーに自律走行機能を組み合わせ、畑を走行しながら作物の映像を撮影することができる。100種類ほどの植物に対応し、撮影した画像から雑草、害虫、その他の生育異常を解析する。また、GPSを搭載して場所を正確に把握し、肥料、除草剤、殺虫剤をどこにどれだけ使えばよいかを特定できるようにし、農業経営の効率化を図るとしている。

AGRowBotは8月4日まで、2万5000ドル(約281万円)を目標にクラウドファンディングを実施中。AGRowBotの早期割引価格は、799ドル(8万9900円)で、出荷は2018年1月の予定だが、出荷先は米国内とカナダに限られている。

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