1000人の仲間で人工衛星を打ち上げ——人工衛星「ドリームサテライトプロジェクト」
2017/07/31 11:00
民間の人工衛星打ち上げプロジェクト「ドリームサテライトプロジェクト」が、CAMPFIREにて出資を募っている。
同プロジェクトは、6月13日に「超小型衛星の放出に関わる契約」をJAXAと締結済み。同契約の締結費用(300万円)の調達のため、クラウドファンディングを実施中だ。 2018年度にJAXAのHIIBロケットと、宇宙補給ステーション「こうのとり」(HTV)により国際宇宙ステーション(ISS)へと人工衛星を輸送し、宇宙飛行士により放出予定だ。なお、打ち上げ日程は調整中としている。
開発中の人工衛星の名称は「Dream Sat 01」。本体寸法は100×100×113.5mm、質量は1.33kg(予定)。運用期間は100~250日程度で、宇宙実証を含む以下4つの技術ミッションを実施予定だ。
1.超小型衛星の高性能化に向けた高集積回路の実証試験
集積度が高い高集積回路(ICチップ)のうち幾つかを選定し、宇宙空間で性能実証を行う。
2. 超小型衛星のローコスト化を目指した非宇宙用太陽電池の宇宙での技術実証試験
衛星表面の空きスペースに民生用太陽電池を搭載し、経年劣化/損傷度合いを自己チェックする。
3. 超小型衛星の電界結合型共振システムを用いた非接触電力送電の技術実証試験
ケーブル/部品点数の削減、低コスト化を目的とし、非接触電力送電のうち電磁界の発生を制限する電界結合型共振システムを用いて電力伝送を実証する。
4.人工衛星の一般利用推進
メールボックス機能としての公開/QSLサービス提供/送受信成功地点のマッピングなどを実施する。
リターンとして、人工衛星の区分保有購入費(オーナー権、1万円)を用意。支援者のうち、日本国籍保有者にはオーナー証書、外国籍保有者には人工衛星支援感謝状が進呈される。
さらに、人工衛星の愛称候補の応募権や、絵馬に思いや願いをのせて宇宙に打ち上げる宇宙絵馬がセットで付属する。
加えて、クリアファイルやステッカー、パーカー、人工衛星開発を通じて作成した電子回路基板など、オリジナルグッズが付属するリターンも用意している。
同プロジェクトは8月7日までAll-In方式で募集中だ。目標金額300万円に対し、7月31日の時点で140万円以上が集まっている。リターンの発送は11月を予定している。