「トランジスタ技術」との連動企画——ビット・トレード・ワン、「μアンペア・オシロ組み立て済み」など3製品5アイテム発売へ
2017/08/07 17:30
ビット・トレード・ワンは、CQ出版社発行の「トランジスタ技術」2017年6月号より開始された連載記事“スマホ&大画面計測!私のハイパー実験室”との連動企画製品として、3製品5アイテムを8月10日に発売する。
3製品のうち、μアンペア・オシロは24ビット分解能のΔΣ(デルタシグマ)A/Dコンバーターを採用しており、μAレベルからmAレベルで変化する電流を正確に計測できる。 0.1μA単位の分解能で、回路の間欠動作など110dB超のダイナミックな電流変化をビジュアルに測定可能だ。
最高サンプリング速度は8kspsで、入力端子として周波数測定用チェック端子2チャネル「チャネル0(CH0):シャント抵抗:1Ω 測定電流:1μA~500mA」と、「チャネル1(CH1):シャント抵抗:10Ω 測定電流:0.1Aμ~20mA」を用いている。
ブラウザには測定内容を2チャネル同時に表示でき、表示はキャラクタ液晶モジュール(16×2行)となる。本体重量は約37g、サイズは70×90×7.4mm(突起物除く)。
波形発生器Wave Generatorは、12ビットD/Aコンバーターを内蔵したモジュール「dsPIC33EP64GS502」を採用。オペアンプ増幅により10~20MHz程度の正弦波/矩形波/三角波と、0V~最大4.095VのDC信号を1mVステップで出力できる。
一定周波数での波形出力時は、波形種別は正弦波のみ/正弦波+矩形波/三角波のみの3種となる。出力レベルは正弦波/三角波が最大4.5V P-P(ボード上の可変抵抗で調整可能)、矩形波は3.3V TTL 0~5Vだ。
また、スイープ出力での波形出力時は、波形種別は正弦波/矩形波/三角波の3種となる。ステップ周波数は1/10または1/100ステップ、ステップ間隔は10msから999ms(1ms単位で設定可能)だ。
本体重量は約60g、サイズは100×75×13.5mm(突起物除く)。組み立て済み製品(ADCQ1708CP)と、組み立て用キット(ADCQ1708CK)の2種類をラインアップしている。
レベル測定ボードは制御用マイコンとして、12ビット分解能A/Dコンバーターを内蔵した「PIC24FJ256GA702」を採用。Wave Generatorと組み合わせて、周波数特性をブラウザに表示し解析する周波数特性アナライザーを製作できる。 16文字×2行の大型液晶LCDディスプレイと、レベル測定用の入力端子としてBNCコネクタ×2を搭載している。
測定範囲は-60~+20dBで、分解能は0.1dB。測定速度は約1秒で、Raspberry Piと接続時の通信速度は115.2kbps(GPIO経由のシリアル)となる。本体重量は約61g、サイズは100×75×13.5mm(突起物除く)。こちらも組み立て済み(ADCQ1708DP)と、組み立て用キット(ADCQ1708DK)を用意している。
いずれの3製品も標準でシリアル変換アダプターを同梱しており、Raspberry PiやパソコンなどにUSB経由で直接接続可能だ。電源も同アダプターからの給電となる(5V)。なお、セット内容にRaspberry Piは付属しない。
対応OSは3製品ともRaspbian。対応機種はRaspberry Pi Model B+/Raspberry Pi 2 Model B/Raspberry Pi 3 Model B、Windows10/8.1/8/7/Vista搭載のDOS/Vパソコンとなる。
なお、各製品の簡易組み立て/取扱説明書およびWindowsアプリは同社WEBサイトからのダウンロードが必要だ。