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超軽量、実用的でスタイリッシュ——3Dプリンティングが可能にした多孔構造ステッキ「ENEA」

ロンドンのデザインオフィス「Shiro studio」が、超軽量、実用的かつスタイリッシュなステッキ「ENEA」を製作、発表した。ENEAは3Dプリンターを使って作られている。

ENEA walking stick

ENEAの持ち手部分は三つまたになっており、グリップしやすく安定性が高い。また、テーブルなどに掛けられるフックも付いている。ENEA自体のバランスも良く、壁に立てかけても倒れない。Shiro studioは、従来のステッキにあった欠点に取り組み、機能的で満足できるスタイリッシュなデザインにすることで身体的に制約がありステッキを使用する人が愛着を持てるようにしたとしている。

ENEA walking stick

ENEAの構造は、骨の構造に着想を得ているという。骨の表面は骨皮質という硬くて緻密な骨が覆い、骨の内部は骨構造を支える骨梁が海綿のように連なっている。ENEAの内部も同様の多孔構造になっており、この構造により、ENEAは強度を損なうことなく超軽量化を実現している。

ENEA walking stick

3Dプリンティング技術は義肢装具の製作も可能にしており、身体的に制約がある人たちを手助けしてきている。ENEAの理想的な形状と内部構造は、3Dプリンターの出現によって初めて可能になったものといえるだろう。

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