オーム社、電子工作の入門書「実践Arduino! 電子工作でアイデアを形にしよう」発刊
2017/08/18 14:30
オーム社は、Arduinoを使った電子工作の入門書「実践Arduino! 電子工作でアイデアを形にしよう」を発刊した。
本書は、プロのデザイナーである著者の平原 真氏が、Arduinoによる電子工作の基礎から実際の作品を作るまでを解説した入門書だ。著者が2012〜2015年に慶應義塾大学SFCで担当した「デザイン言語ワークショップ(電子工作)」という授業が元になっており、電子工作を始めてみたい、何か楽しいものを作ってみたいけど何から始めてよいかわからない、といった初心者を対象としている。
Chapter 1で、筆者が過去に制作した電子回路を使った作品や作例を紹介。Chapter 2で、Arduinoを使った電子回路を組み立て、Chapter 3では、電子回路や電子部品、プログラミングの基礎知識を説明する。
Chapter 4〜Chapter 8は、電子部品を紹介している。Chapter 4では、さまざまなセンサーを、Chapter 5ではLEDなどの表示装置について説明。Chapter 6はモーターなどの駆動部品を、Chapter 7は音を扱う部品を解説する。またChapter 8では、PCとの連動として、プログラミング言語Processingの利用やゲームエンジンのUnityとの連携、ネットワークへの接続を解説している。
最後のChapter 9では、作例の具体的な制作過程を紹介。静電容量センサーとソレノイドを使った「鼓動を感じるタマゴ」、フォトリフレクタやマイク、LEDなどを活用した「バースデイケーキシミュレータ」、カラーセンサーとProcessingを使った「カラーピッカー」、Unityと加速度センサーを使った「ボール転がし」、人感センサーとWi-Fiモジュール、IFTTTを利用した「トイレみまもり鳥」の5作品を掲載している。
初心者が実際に動作するものをすぐに作れるよう、作業手順や電子回路を具体的に説明し、作品作りのためのノウハウも数多く紹介している。巻末には付録として「ハンダ付け入門」も掲載している。一方、電子回路の理論や、部品の動作原理については詳しく解説していないため、必要に応じて別途学習を勧めている。
B5変形288ページで、価格は2500円(税別)。著者によるサポートページも開設している。