コインを入れたら動くものを作ってみよう——コインメック「Arduino Coin Processor Set」
2017/08/21 12:30
Arduino UNO対応コインメック(コイン処理装置)「Arduino Coin Processor Set」がKickstarterで出資を募っている。このコインメックを使うと、コインやメダルを入れると動作する機能を組み込みできる。
Arduino Coin Processor Setは、メインボード、コインコレクター、電磁ロックモジュール、LEDボタンから成るコイン/メダル処理装置。コインコレクター内にセットしたコイン/メダルと同一種類のもののみを判別して受け付けし、メインボードから信号を出力する。直径20~29mm、厚さ1.2mm~2.4mmのコインやメダルに対応している。
何枚のコイン/メダルで1クレジットとするかは、メインボード上のDIPスイッチを切り替えて設定する。1~4枚の範囲で設定でき、投入枚数に対応した数のクレジットを記憶する。メインボードは、クレジットが残っていれば出力を+5Vに設定し、50ミリ秒のパルスが入力されると1クレジット減らす。クレジットが0になると出力を0Vにする。単純に、コインやメダルが投入されるとメインボードから200ミリ秒のパルスを出力することも可能だ。
メインボードは、信号出力のほかに電磁ロック操作もできる。電磁ロックモジュールはあらかじめ設定した枚数のコインやメダルが投入されるとロックを解除し、付属のLEDボタンを押すと再びロックする。また、電磁ロックを使わずメインボードのリレーを使って他のデバイスの電源を入れたり切ったりすることもできる。
Arduino Coin Processor Setは2017年9月15日までクラウドファンディングを実施。8月20日時点で、目標額700カナダドル(約6万1000円)に対して2倍以上にあたる約1500カナダドル(約13万円)を既に集めている。
Arduino Coin Processor Setは、メインボードのみの最小構成セット、最小構成セットにコインコレクターとACアダプターを加えたコインコレクターセット、コインコレクターセットに電磁ロックモジュールとLEDボタンを加えた全部入りセットの3種類があり、メインボードを自分で組み立てる場合と組み立て済み完成品の場合でそれぞれ価格が設定されている。
メインボードを自分で組み立てる場合、最小構成セットが23カナダドル(約2000円)、コインコレクターセットが62カナダドル(約5400円)、全部入りセットが87カナダドル(約7600円)。メインボードが組み立て済み完成品の場合は、最小構成セットが26カナダドル(約2300円)、コインコレクターセットが66カナダドル(約5700円)、全部入りセットが91カナダドル(約7900円)だ。
出荷予定は2017年9月で、日本への送料は、最小構成セットが8カナダドル(約700円)、コインコレクターセットが12カナダドル(約1000円)、全部入りセットが22カナダドル(約1900円)だ。