省電力機能などを強化——920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop SR無線モジュール」
2017/09/08 14:30
OKIは、920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop SR無線モジュール」において、通信の信頼性と省電力性能を強化した新バージョンを発売した。
SmartHop SRシリーズは、免許不要で約1kmの到達性があり、IoTに適した920MHz帯を利用する無線モジュールだ。各種センサー装置や計測システムに組み込んで使用。他の端末を経由して広い通信範囲をカバーするマルチホップ通信により、自動的に品質の良い最適な経路を選択し、障害に強い無線ネットワークを構築できる。
高度なスリープ制御による省電力機能を備え、10年を超える電池駆動やエナジーハーベスティング技術(周りの環境からエネルギーを取得して電力に変換する技術)との組み合せによる自立電源駆動が可能。社会インフラの健全度や災害状況のモニタリングなど、外部電源が無く、配線工事が困難な場所へセンサーを設置する需要に対応する。省電力機能は、無線モジュールが自動的に制御するため、複雑なマルチホップや省電力機能のソフトウェアをユーザーが開発する必要はない。
今回の機能強化では、親機にも省電力機能を追加し、データ収集装置の電池駆動を可能にしている。また、無線機間の通信で優先通信経路を固定に設定して、電池消耗の偏りや電波環境の変化が大きい経路を回避できる機能を追加。さらに、セキュリティ機能も強化され、暗号鍵によるネットワーク参加認証、通信データの暗号化、鍵の自動更新に対応している。
今回の追加機能は「ソフトウェアバージョンV2.0」としても提供され、従来タイプの「SR無線モジュール」のユーザーは、OKIのホームページからソフトウェアを無償でダウンロードしてバージョンアップできる。
販売価格はオープンとなる。