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小型基板にADCと無線サブシステムを搭載——試作開発を効率化するBLEモジュール「SPBTLE-1S」

STマイクロエレクトロニクスは、アプリケーションプロセッサー「BlueNRG-1」を搭載するBluetooth low energyモジュール「SPBTLE-1S」を発表した。

SPBTLE-1Sは、バランやオシレーター、チップアンテナなどの無線サブシステムに必要な要素をすべて搭載しているため、ハードウェア設計やRF回路レイアウト作業などを省略でき、スマート機器などの試作開発を効率化できる。また、製品としてBQE(Bluetooth Qualification Expert)による認可を受け、FCC、IC、CE-REDの各国認証も取得しているため、特に北米/EU市場での使用を前提とする場合、最終製品の認証手続きが簡略化できるメリットもある。

SPBTLE-1SのメインとなるシングルコアSoCのBlueNRG-1は、低消費電力型ARM Cortex-M0、Flashメモリ(160KB)、RAM(12KBバンク×2)、セキュリティコプロセッサーという構成で、ファームウェアには自社のBluetooth4.2準拠のBLEプロトコルスタックを搭載、各種Bluetoothプロファイルをサポートしサンプルアプリケーションコードが付属するSDKも用意する。

また、UART、I2C×2、SPI、GPIO×14、デバッグ用ポートなどのインターフェースに加え、多機能タイマー×2、ウォッチドッグタイマー、リアルタイムクロック、DMAコントローラーなどを搭載する。さらに、アナログセンサーなどに活用できる10bit A/Dコンバーターや、MEMSマイクによる音声制御アプリケーションなどに活用できるPDMストリームが処理可能なデジタルフィルターも備えている。

こうした豊富な機能を11.5×13.5mmの小型基板に実装し、1.7~3.6Vの広範囲な電源電圧で動作できるため、ボタン型一次電池や充電式リチウムイオン電池などで駆動するスマートデバイスに利用しやすいだろう。

なお、MEMS大気圧センサーや温度センサー、LED、プッシュボタン、プログラミングインターフェースを搭載し、Arduino互換コネクターを搭載した開発ボード「STEVAL-IDB007V1M」や、同じくMEMSマイクロフォンとMEMS加速度センサー(3軸)、ジャイロセンサー(3軸)などの慣性センサーモジュールを搭載した小型開発ボード「STEVAL-BLUEMIC-1」が用意されている。

SPBTLE-1Sはすでに量産中で、単価は1000個購入時で約6.65ドルとなっている。

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