エアコン、冷蔵庫、ドラム型洗濯機などの家電製品や、電気自動車、ハイブリッド車を中心にブラシレスDCモーターの採用が広がっているが、それぞれの特徴を活かしてモーターを動かすためには、駆動方法や制御回路に関する知識と経験が必要となる。

本書では電源や駆動回路、フィードバック制御の基礎、ステッピングモーターの駆動方法、エネルギーを無駄なく回転に変えるベクトル制御、全速度域で運転できるセンサーレス制御の高調波重畳方式、ドローンの自動姿勢制御、実車の測定データを使ったプリウス用IPM（Interior Permanent Magnet：磁石埋込式）モーターなどを解説し、10万rpmのサイクロン掃除機やデュアルローター洗濯機など関するSR（Switched Reluctance：スイッチトリラクタンス）モーター、PM（Permanent Magnet：永久磁石）モーター、可変磁力モーターなどの最新技術も考察している。

モーターの基本から身に付けたい学生や、モーター応用製品・産業用ロボットなどを開発するエンジニアに適した実務的な教科書になっているという。

さらに、特設記事として、線や形の描き方、寸法と仕上げ、機械部品などについて解説する機構図面の描き方も掲載する。

本書は、トランジスタ技術SPECIALのNo.140で、B5判／176ページ、定価2592円（税込）だ。