Raspberry Pi上でMESHレシピが常時動作——MESHハブアプリを年内に配信開始
2017/09/29 16:00
ソニーの新規事業創出プログラムから生まれたMESHプロジェクトは、Raspberry PiをMESHのハブとして利用できるようにするMESHハブアプリケーションを、年内にMESH公式サイト上で公開する予定だ。
MESHは、無線でつながるタグと、専用アプリ(MESHアプリ)によるプログラミングを組み合わせて、さまざまな仕組みを作り出すことができる電子ブロック。MESHアプリで作成したレシピを動作させるには、これまではスマートフォンやタブレットが必要だった。今回発表されたMESHハブアプリをRaspberry Piにインストールすることで、Raspberry Pi上でレシピを常時動作させることが可能になる。
これにより、センサーなどのデバイスとインターネット上のサービスを連携させた仕組みをより広く活用できるという。また、SORACOM AirなどのIoT向けSIMを組み合わせることで、Wi-Fiやネットワーク環境がない場所でも仕組みを構築できる。なお、MESHレシピの編集や管理には、スマートフォンまたはタブレット端末向けのMESHアプリが必要となる。
使用例として、MESH人感センサーを使って、人がいる時間帯をGoogleスプレッドシートに自動で記録したり、MESH温度・湿度センサーを利用して、一定の湿度以下になったときに自動的に通知する、といったケースを挙げている。センサーデータを活用した通知や自動化、データの「見える化」など目的に合わせた仕組みを作ることができる。
対応するRaspberry Piは、Raspberry Pi 3 Model B。MESHハブアプリは、MESH公式サイトからダウンロードする(2017年内に公開の予定)。
さらに今回、スイッチサイエンスが、MESH GPIO用拡張アクセサリーを追加することも発表した。USB給電で動作するデバイスの電源オン・オフを切り替える「USBパワースイッチ」、Groveシステムのデバイスを使用するための「Groveボード」、MESHとlittleBitsを接続するための「ビットモジュール」、サーボモーターをコントロールできる「サーボボード」の4種で、サーボボードが11月発売予定、その他は10月下旬発売の予定だ。