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自分の心臓でユーザー認証——米バッファロー大、心臓を識別する新たな生体認証システムを開発

米バッファロー大学の研究チームは、ドップラーレーダーを使って心臓をスキャンし、個人を識別する新たな生体認証システムを開発した。米ユタ大が10月16日~20日に開催する「MobiCom」で発表する。

今回開発された新たな生体認証システムは、低出力のドップラーレーダーを使い、ユーザーの心臓の位置や形状、サイズ、動きなどを測定し、継続的にモニタリングするものだ。

所有者以外によるパソコン操作を防ぐため、最初に約8秒かけて心臓をスキャン、その後は継続的にモニターする。指紋/網膜スキャンによる生体認証システムと異なり、特別な動作不要で継続的にモニタリングできるため、ログアウトを忘れても他人がパソコンを操作するのが検出できるのが特徴だ。

まったく同じ心臓の特徴を持つ人は二人と存在せず、かつ重度な心臓病でない限り、形状は変わらないという。また、レーダー波の強さは5mWとWi-Fi以下で、スマートフォンが発する電波強度の1%以下だ。

研究チームによれば、小型化したシステムをキーボードに搭載する計画があり、所有者本人が着席している間だけしかパソコンを使用できなくなるため、パスワード入力などによるログイン/ログアウトの操作が不要になるという。また、ドップラーレーダーを使えば30メートル離れたところからでも認証できるため、空港でのセキュリティチェックなどにも応用できるとしている。

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