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OKI、海外規格対応のサブギガ帯無線通信モジュール「SmartHop」発売

沖電気工業は、海外の国・地域の規格に対応したサブギガ帯無線通信モジュール「SmartHop」を発売した。同社の「920MHz帯無線通信モジュール」MHシリーズをベースとし、第1弾は米FCC規格に対応した「FCC対応版無線通信モジュール」だ。

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同社によると、近年製造現場において多様なセンサーや機器をネットワーク接続することで遠隔監視や制御を可能とするIoT化が進んでいる。特にIoTネットワークとしては国内ではサブギガ帯の920MHz無線通信の普及が進んでいる。

海外に製造拠点を持つ国内企業が現地工場の遠隔監視などを行う場合、国内で実績のある920MHz帯無線通信機器をそのまま現地で活用したいというニーズがあるが、現地で利用できる通信周波数対応やローカル認証取得が必要なため、国内向け通信機器は使用できないという課題がある。

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今回発売したFCC対応版無線通信モジュールは、国内ですでに実績のある同社の「920MHz帯無線通信モジュール」MHシリーズをベースとしている。同モジュールを採用した機器であれば基板を大幅に変更することなく搭載できるため、海外の製造現場のIoT化が容易になるというメリットがある。

その他にも無線マルチホップ通信時に必要な経路選択機能や認証、暗号化機能、また UART経由で機器間シリアル通信を透過的に接続するアプリケーションを搭載するなど、ユーザーの開発工数の削減に有効な機能がある。また、同社の無線通信モジュールを搭載する他社製品との相互接続することで、他社製品と組み合わせたさまざまなサービスを創出することもできる。

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FCC版の主な仕様は、以下の通りだ:

  • 対応周波数: 900MHz帯 (FCC Part 15 Subpart C準拠:902.4~927.6MHz)
  • 送信出力:0.16mW/1mW/20mW
  • 通信速度:最大100kbps
  • 通信距離:見通しの良い直線距離で800m程度(外部アンテナ使用時)
  • 電源電圧:3.3V±5%以内
  • 動作温湿度範囲:-20~70℃、25~85%RH(結露なきこと)

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