自分でゲームを作ろう——Raspberry Piを使ったゲームコンソール「Pip」
2017/11/15 13:00
子どもから大人まで楽しめるゲームコンソール「Pip」が、Kickstarterに登場した。
Pipはボケットに入るサイズの本体と、ボタンやキーを搭載した取り外しできるコントローラー左右1組で構成されるゲームコンソールだ。
メインボードには、組み込み向けのRaspberry Pi Compute Module 3(CM3)がDDR2-SODIMMコネクタ上に装着されている。そのため開発環境はRaspberry Pi3同様、JavaScript, Python, PHPなど複数のプログラミング言語が利用できる。
コントローラータイプのゲームコンソールなので、Pipのアーケードに用意されているゲームをダウンロードして遊んだり、ブラウザベースの環境で、子どもでもドラッグアンドドロップで直観的にプログラミングしたり、遊ぶ要素を前面に出しながら、プログラミングの基礎が学べる。
開発元は、初心者を対象にしたチュートリアルや応用可能なプログラミングプロジェクトを提供するので、自分のペースでプログラミングを学び、ゲームや簡単なスクリプトを作ることができるようになるとしている。
Pipの主な仕様は、4インチ800×480タッチスクリーン、マイク、RGB LED×8、加速度センサー&コンパス、スピーカー、マイク、HDMIポート、USBポートなどに加え、Raspberry Pi互換の40ピンヘッダーも備えている。バッテリーは2000mAhのLiPo電池で、MicroUSB経由で充電できる。
さらに、オプションのMaker Packを購入すれば、40ピンのGPIO拡張コネクターから信号を引き出せる「PipHAT」や、アイソレートされて回路が試しやすいブレッドボードを使うことができ、電子回路の理解を深めることができる。もちろんRaspberry Piを内蔵しているので、内蔵SDカードからRaspbianを起動し、マウス、キーボード、モニターを接続するだけでLinux PCとしても利用できる。
Pipは、本体とコントローラー、ソフトウエアなどの基本セットを早期キャンペーン価格150ポンド(約2万2300円)で提供。出荷は2018年8月から。日本へは送料20ポンド(約2970円)で出荷対応する。
PipはKickstarterで、12月14日までクラウドファンディングを実施中。11月15日時点で、目標額3万ポンド(約446万円)に対して8000ポンド(約119万円)以上を集めている。