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Raspberry Piと組み合わせて自分好みのSIMフリーフォンに——3G通信ボード「PiTalk」

Raspberry PiをSIMフリーフォンにする3G通信ボード「PiTalk」がKickstarterでクラウドファンディング中だ。

PiTalk

PiTalkは、Raspberry PiにセットしてSIMカードを挿入すると、Raspberry Piで音声通話とショートメッセージサービス(SMS)が使えるようになる通信ボード。Raspberry Pi A+/2/3/Zero/Zero Wに対応する。SMSを利用してPiTalkに接続した家電の電源をリモートで操作することも可能だ。

PiTalk

PiTalkのハードウェアおよびソフトウェア「PiTalk Software」は、共にオープンソース。GUIベースのPiTalk SoftwareはPythonで開発されており、いわゆる「脱獄」やルート化する必要もなく自由にカスタマイズできる。Pythonで開発した自作アプリを追加することも可能で、自分好みのカメラやスピーカーに接続して使うこともできる。

PiTalk
PiTalk

PiTalkの通信モジュールには、Quectel Wireless Solutions製の「UC15」を採用。UC15はいわゆる3.5G(HSDPA/カテゴリー6)対応の通信モジュールだが、技術基準適合認定(技適)を取得していないので、残念ながら日本国内では電波を出すことはできない。なお、Quectel Wireless Solutionsは技適を取得した通信モジュール「UC20-G」も販売しているが、混同しないよう留意されたい。

PiTalkの価格は、付属する液晶ディスプレイ(LCD)のサイズによって異なり、3.2インチ版が65ポンド(約9700円)、4インチ版が70ポンド(約1万円)、5インチ版が80ポンド(約1万2000円)だ。いずれもPiTalk Softwareインストール済みのSDカード(16GB)が付属する。

PiTalk

出荷は2018年3月の予定で、日本への送料は10ポンド(約1500円)だ。ただし、前述のとおりPiTalkに使われている通信モジュールは技適を取得していないため、日本ではそのままでは使用できない。

PiTalkは2018年1月7日までクラウドファンディングを実施。11月27日時点で目標額1万3340ポンド(約150万円)に対して、約1700ポンド(約25万円)を集めている。

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