写真画像から3Dデータを生成——武藤工業、3Dスキャナー「MS-600N／PX」を受注開始
2017/12/04 11:30
新製品
3Dスキャナ
MUTOHホールディングス傘下の武藤工業は、3Dスキャナー「MS-600N／PX」の受注を開始した。
MS-600N／PXは撮影間隔や回数を任意に設定でき、回転速度が安定した回転テーブル（同梱）により、対象物を確実に撮影可能なスキャナーユニットだ。
高画像デジタルカメラで対象物の周辺を撮影後、フォトグラメトリー（写真測量）の技術を応用し、写真画像から3Dデータを生成する。出力データ形式は、OBJ／PLY／VRML／COLLADA／Universal 3D.FBX／3DS／PDF3D／STLに対応する。
スキャナーの外形寸法は650×300×1710mm（キャスター部分含む）、本体重量は約40kg（カメラ含まず）。回転テーブルのサイズはφ309×82mm、耐荷重は最大25kgとなる。
スキャンに要する時間は60秒（60Hz）／75秒（50 Hz）。標準仕様（カメラ2台）での撮影範囲は100～400mm角で、カメラを増設すれば最大600mm角まで対応可能だ。カメラの解像度は2400万画素で、撮影に必要な照明やブルーバックカーテンなども標準でパッケージ化される。
同社はMS-600N／PXの用途例として、貴重な文化財や美術／工芸品などの3Dデジタルデータによる記録／保存を挙げており、3Dデータを利用した復元部品の製作／修復や、欠損部位を支える治具部品の製作などに活用できるとしている。
標準本体価格は250万円（税別）。初年度は20セットの販売を見込む。
