モビリティ研究開発のプラットフォーム——パーソナルモビリティ「WHILL Model CR」
2017/12/22 13:30
WHILLは、外部からの制御が可能な研究開発用途のパーソナルモビリティ「WHILL Model CR(ウィル モデル シーアール)」の予約販売を開始した。出荷開始は2018年2月の予定で、スマートモビリティ技術の開発や、自律ロボットを研究するプラットフォームとしての利用を想定している。
今回の製品は、同社がすでに販売しているパーソナルモビリティ「WHILL Model C」の仕様を基本としながら、外部機器から入力信号を送信して本体を制御でき、また本体の情報を外部機器で取得できる。通信方式はRS232Cで、速度、加減速値、エンコーダー情報、加速度センサー値、コントローラー入力情報、バッテリー情報などの情報を取得できる。
横幅55cmのボディと、前輪に採用した独自開発のオムニホイール(全方位タイヤ)により、約76cmの最小回転半径を可能にした。また、オムニホイールと高出力モーターにより、最大5cmの段差を乗り越えられる。
大容量10Ahリチウムイオンバッテリーを採用し、5時間の充電で約16km走行、約1000回の充電が可能(走行距離や充電回数は状況により変化)。USB接続で外部デバイスに電源を供給できる。また、容量20Lのショッピングバスケットをボディ下に標準装備し、デバイスの収納が可能。オプションでスマートフォンホルダーやミニバスケットも取り付けできる。
パーソナルモビリティ利用者の安全で快適な移動や、介護従事者の負担低減のための技術へのニーズが高まっている。同社では今回の製品は、走行時の安全性を高める自動停止機能・障害物回避機能の開発や、介護従事者や介護者の負担を低減する追従走行機能の開発などでの活用が期待できるとしている。
本体サイズは550×985×740〜940mm。本体重量は約52kg。センサーとして、加速度センサー、モーターエンコーダーを搭載している。価格は75万円(非課税)だ。