高精度3Dスキャナーを低価格で使える——shrink、個人向け3Dスキャナーレンタルサービスを開始
2018/02/16 13:45
福岡市で3Dプリント事業などを手掛けるshrink(シュリンク:運営はアシスト)が、法人向けに提供していた3Dスキャナーのレンタルサービスをリニューアルし、対象を個人にも拡大した。大サイズ向けから高精度撮影向けまで、各種3Dスキャナーを安価でレンタルする。
同サービスは、購入すると数万〜数千万円になる3Dスキャナーを1日5000円からという低価格帯でレンタルするもの。複数の被写体を3Dデータ化したい、持ち運べない被写体を3Dデータ化したい、あるいは社外秘の被写体の3Dデータ化や、機材購入前のデモ用に使用したいといったユーザーに向ける。
レンタルされる機材は、まずハンディ3Dスキャナー「Kinect」。赤外線パターン方式によりスキャンし、部屋の空間などのざっくりとした形状の撮影に向いている。3D解像度1000〜5000μm、測定精度(最大)1000μm。レンタル料金は1日5000円(税別)、以後1日毎3000円(税別)だ。
次に、非接触型のハンディ型フルカラー3Dスキャナー「Artec Eva」。30cmから人間大の撮影に向いた機種で、3D解像度(最大)500μm、測定精度(最大)100μm、画像の解像度は1.3Mpix。レンタル料金は1日5万円(税別)、以後1日毎3万円(税別)だ。
さらに、光学式非接触ハイエンド3Dスキャナー「Smart Scan」。金型などの精度を求める物の撮影に向いた機種で、ミクロン単位の微細な形状と高精度なカラー情報の同時取得が可能。フリンジパターンと呼ばれる光を投影することで被写体に影響を与えず形状を取得できる。3D解像度(最大)17μm、測定精度(最大)22μm。レンタル料金は1日10万円(税別)、以後1日毎7万円(税別)だ。
KinectおよびArtec Evaは、専用ソフトウェアをインストール済みのPCもセットで貸し出すので、設定作業は不要。取り扱い説明用DVDもあり、初心者でも簡単に操作できる。電話サポートサービスで不明な点を直接問い合わせることもできる。Smart Scanは専門知識が必要なため、撮影オペレーターが1名つく。いずれも機材運搬費(およびオペレーター交通費)は別途必要となる。