プラスチックペレットで大型造形できる——造形サイズ約600×600×600mmのFFF方式3Dプリンター「Gigabot X」
2018/03/13 11:30
フィラメントの代わりにプラスチックペレットを素材に使う3Dプリンター「Gigabot X」がKickstarterに登場し、出資を募っている。
Gigabot Xは、約3mm角で300℃で溶融するプラスチックペレットなら何でもホッパーに投入して造形できるFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンター。開発元によると、造形後のモデルや廃材プラスチックをペレット化し、3Dプリントに再利用できるリサイクルシステムの構築を目指しているという。
Gigabot Xのエクストルーダー部は、ホッパーに投入したペレットを、モーター「NEMA 23」で駆動する押出スクリューがペレットをヒーテッドバレルに運び、溶融したペレットがノズルから押し出すという構造だ。プラスチックペレットはフィラメントより10分の1のコストで、フィラメントを使用する前モデルの「Gigabot」より17倍速くプリントできるという。また、Gigabot 3+をペレット仕様にアップグレードするオプションも用意している。
プリントサイズは24×24×24インチ(約600×600×600mm)、ノズルサイズは0.8~3.0mmに対応する。積層ピッチは不明だが、ほぼ同サイズの前モデルでは100~300μmとなっている。
Gigabot Xのベータ版は、限定5台を9500ドル(約101万円)で提供する。約2.3kgのペレットが付属する。出荷は2018年12月を予定しており、日本への送料は500ドル(約5万3300円)だ。
Gigabot XはKickstarterにて、2018年4月24日までクラウドファンディングを実施中。3月13日時点で、5万ドル(約533万円)の目標額に対し約1万2000ドル(約128万円)を集めている。