LSEVは、ボディを含む多くの部品を3Dプリントして製造した2人乗り小型電気自動車。Polymakerは、XEVのニーズに合うよう何十種類ものエンジニアリングプラスチックを開発し、カスタマイズ生産や3Dプリントによる大量生産に非常に役立つカラーバリエーションや表面処理についてもソリューションを提供した。

また、車両1台に必要な2000個以上の部品を57個に減らし、通常、1000～1200kgある小型自動車の重量を450kgまで軽量化することに成功。シャーシ、シート、ガラス部分を除き、目に見える部品のほとんどをPolymaker製の材料で3Dプリンティングすることで投資コストを70％削減し、一般的な自動車では3～5年かかる研究開発が3～12カ月に短縮されたとしている。

XEVは、LSEV量産開始前にもかかわらず、イタリアの郵便事業会社Poste Italianeから5000台、フランスの自動車リース会社ARVALから2000台の注文を既に受けているという。

Polymakerは、LSEVの誕生について、3Dプリンティング技術が自動車産業に革新的な変化をもたらすだけでなく、その生産規模やサイズにおいて3Dプリンティングによる真の大量生産を初めて実現したとしている。