活版印刷でオリジナル名刺を——「ポータブル活版印刷機:一枚の名刺」がMakuakeに登場
2018/04/13 17:30
活版印刷に使われた昔ながらの鉛の活字でオリジナル名刺を作ることができる「ポータブル活版印刷機:一枚の名刺」がMakuakeに登場した。
同製品は、台湾の一間印刷行が、伝統的な活版印刷の魅力を伝えるために開発した製品。2017年に台湾のクラウドファンディングサイト「嘖嘖」で5200台湾ドル(日本円で約1800万円)を集め好評を博している。また同年、日本のグッドデザイン賞を受賞し、台湾では金點設計賞年間最優秀デザイン賞を受賞している。
ステッキと呼ばれる組版用の枠の中に活字を配置し、インクをつけ、スライド式のふたを滑らせながら圧力を加えて印刷する。数種類のオリジナルデザインの名刺用のステッキを用意しており、字を並べたり組み合わせたりする際の煩雑な計算が不要で、また空白部を埋めるためのクワタやインテルといった道具も不要。軽くて小さく持ち運びも簡単で、気軽に組版作業ができる。
開発にあたっては、サイズダウンと操作の簡便化の2点を中心に改良を重ねるとともに、印刷の際の適切な圧力を実現するべく構造に何度も改良を加え、印刷物に均一に圧力をかけられるようになったという。
本体は台湾ヒノキ、台湾クスノキ、松の3つから木材を選ぶことができる。鉛の活字は製品には含まれておらず、活字を扱う事業者から別途購入する必要があるが、今回の支援者には、入門用に樹脂製アルファベット活字とスターター向けステッキが提供される。
また、上級者向けとして「万能セット」も用意している。ミニ組版台/収納ボックス、字を入れる仕切り箱、クワタ、インテル、組版用ピンセットのセットで、伝統的な組版に必要な道具がそろっている。ミニ組版台は、伝統的な組版台を模して傾斜がつけられており、より本格的な組版が楽しめる。
Makuakeでは、松材版が23%OFFの早期割引で1万3000円(税込)、万能セットと手作りレザーカバーがついた「プレミアムコース」の松材版が18%OFFの早期割引で3万円(税込)などのコースを用意している。