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1970年代のように2進数を手入力——定規に組み込まれた8ビットコンピューター「Digirule2」

目盛りが2進数で表記された20cm定規の上に1970年代の8ビットコンピューターを再現した「Digirule2」がKickstarterでクラウドファンディング中だ。

Digirule2

Digirule2の上面にデータスイッチ、データLED、アドレスLEDが整列する姿は、1974年に発売された8ビットコンピューター「Altair 8800」のフロントパネルを思わせる。Altair 8800は世界初のパーソナルコンピューターとも言われている。

Altair 8800b Altair 8800b フロントパネル

Altair 8800ではフロントパネルのトグルスイッチを上下に動かして2進数のコードを直接入力し、RUN/STOPスイッチをRUN側に切り替えるとプログラムを実行する。

Digirule2のプログラミング方法は、これによく似ている。2進数表現に直したコードを、8個並んだデータボタンとSave、GoTo、Prev、Nextボタンを使ってメモリーに格納し、Run/Stopボタンを押してプログラムを実行する。8個ずつ並んだLEDがそれぞれアドレスとデータを表示するので、どの番地に何が入っているか、どこを実行しているか、あるいはどこで止まったかを目で確認できる。プログラマーの便宜を図るため、命令をニーモニックコードから2進数に変換するExcelファイルも用意されている。

Digirule2
Digirule2

Digirule2の大きさは40×209×1.6mm。CPUは8ビットマイクロコントローラーPIC18F43K20で、実装命令セットの命令数は33だ。メモリーサイズは256バイト。プログラム保存用に256バイトのフラッシュメモリーも搭載している。バッテリーとしてコイン型リチウム電池(CR2032)1個を使用するが、Digirule2には同梱されないので自分で用意する必要がある。

Digirule2の価格は、22オーストラリアドル(約1800円)。出荷は2018年9月の予定で、日本への送料は6オーストラリアドル(約500円)だ。

Digirule2は2018年6月28日までクラウドファンディングを実施するが、2018年6月15日時点で、目標額5000オーストラリアドル(約42万円)を既に達成し約8200オーストラリアドル(約68万円)を集めている。

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