一般的なヘルメットスピーカーは、ヘルメット内側の耳元に取り付ける物が多いが、Domio Proは、ヘルメットのシェル（外殻）の外側に取り付けるタイプのオーディオデバイスだ。

独自開発の技術により、Domio Proが音声による微小振動をヘルメットのシェルに伝えると、骨伝導ヘッドフォンのように振動がシェルや内部の緩衝体に伝わっていく。ヘルメットは頭部に密着しているので、振動は頭蓋骨へと伝わり、やがて耳へと入っていき音が聞こえるという仕組みだ。その結果、ヘルメット内部に響き渡るサウンドに包まれながらバイクツーリングを楽しむことができる。

耳元の圧迫感がなく、また、耳をふさがないので外部の音が遮断されず、サイレンやクラクションなども聞こえて安全だ。

Domio Proの防水性能は、IPX5（防噴流形）。水の噴射を直接浴びても有害な影響がないレベルだ。さらに、Domio Proには指向性のノイズキャンセルマイクも付属しており、このマイクをヘルメット外側の口に近い部分に取り付けると音声通話も可能だ。

Domio Proはmicro USB経由で充電する。1回の充電で音楽再生が24時間可能だ。スマートフォンとの通信はBluetooth 5。アプリは必要なく、ペアリングするだけで使える。

Domio Proの早期割引価格は、139ドル（約1万5000円）。出荷は2018年11月の予定だが、日本への送料は未定だ。なお、Domio ProはBluetooth通信をするので、日本国内で使用するには技適（技術基準適合証明・認定）を取得し技適マークが付されていなければならないので、注意が必要だ。

Domio Proは2018年8月3日までクラウドファンディングを実施するが、2018年6月25日時点で、目標額2万ドル（約220万円）の2倍を超える約5万6000ドル（約610万円）を既に集めている。