Thin-film Batteryは、薄さ0.7mmの柔らかくなめらかなシート形状で、曲げ半径25mm以上の曲面にも使用可能だ。重金属を使用せずに、亜鉛と二酸化マンガンで構成されているため、廃棄の費用や手間を抑えることができる。内部抵抗の少ない積層構造が採用されており、単一層構造の製品と比べて、より高いピーク電流を供給できるという。

ラインアップは、出力電圧3.0Vと1.5Vの2製品。出力電圧3.0Vの製品は、サイズが60×42mm、重さ1.4g、容量が0.4mA時10mAh、最大ピーク電流が6～8mA。出力電圧1.5Vの製品は、サイズが60×72mm、重さ2.9g、容量が1.2mA時90mAh、最大ピーク電流が18～20mAだ。

同社では、ウェアラブル電子機器、バイオメトリックモニター、スポーツモニターなどの民生用途、モニター装置、診断および治療用デバイス、血糖や呼吸モニター、ドラッグデリバリーなどの医療用途、スマートラベルやタグ、生鮮食品モニター、環境センサーなどの産業やIoT用途を想定している。