エレファンテック、同社製造のFPC「P-Flex」による生体電極、電気化学センサーの製造を開始
2018/08/06 10:30
エレファンテックは、同社が製造するフレキシブル基板(FPC)「P-Flex」による生体電極、電気化学センサーの製造を開始した。
P-Flexで製造するAg/AgCl生体電極は、銅配線であるため電極までの抵抗値が銀ペーストなどに比べて低く、部品実装も可能という利点がある。
加えて、インクジェット技術を用いた製造によりAg/AgClペースト塗布部分以外は型を必要としないため、短期間にリーズナブルな価格で製造が可能だ。中小ロットでの生産にも向いている。
基材はPETフィルムとポリイミドフィルムから選択可能。Ag/AgClペーストの材料の比率調整にも対応可能なほか、イオントフォレーゼ向け試作などにも対応できる。
また、P-Flexによる電気化学センサー製造には線抵抗値の低減に加え、金電極を金フラッシュ(金めっき)で作れるため、金ペースト印刷に比べてコストメリットがある。
吸水性のないPETベースのため、吸水によるセンサー感度のトラブルを低減し、フローセルなどにも使用できる。加えて、小ロット生産への対応も可能だ。
同社は今後、旧AgICとの技術を融合させ、インクジェット印刷のメリットを生かしたセンサーを提供していくと表明している。