新しいものづくりがわかるメディア

RSS


開発発展途上国の農業の課題を解決——東京農業大学と未来技術推進協会が「AgriTech Hackathon」を共同開催

未来技術推進協会と東京農業大学は、開発途上国の農業の課題をIoTやAIなどの最新技術を活用して解決するためのハッカソン「AgriTech Hackathon~開発途上国の課題をIoT/AIで解決しよう!」を2018年7月14日および21日に共同で開催したことを発表した。

photo

「AgriTech(アグリテック)」とは、ドローンを使用した農薬散布や衛星を使ったモニタリングなど、最新技術を活用して農業の効率化や環境負荷低減を目指す技術だ。

同協会らによると、AgriTechは、農業従事者の高齢化が進んだり、実際の現場での直感や経験による判断が優先されたりするために、なかなか現場に浸透していかないという課題を持つ。また、技術の進歩が早いため学生や留学生向けの授業に組み込みにくい、課題認識に現場とのギャップがある、などの課題もあるという。

photo

今回のAgriTech Hackathonには、エンジニアなどさまざまなメンバーが参加。学生、社会人を問わず各4~5人の合計4チームが、事前に2018年6月に実施したアイデアソンで生まれたアイデアをもとにプロタイプを作製した。サトウキビの育成に役立つ灌水予測システムや、スマートスピーカーを用いたマンゴー農家支援、言葉が通じなくても意思疎通が可能な遠隔栽培支援アプリ、電子タグMESHを用いたヤムイモ農家の負担軽減案などの作品を作製した。

各チームには、東京農業大賞やIoTモジュールを提供したセラクからセラク賞、その他未来技術賞などが送られた。また、完成したプロトタイプは宮古島の農地での実験を予定。実験によって実際の課題に対する解決度合いを確認。改良を施して、具体的なサービスとして実用化する予定だ。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る