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回転台でフィギュアが動いているように見える——3Dゾエトロープ製作キット「4-Mation」

3Dゾエトロープ製作キット「4-Mation」がKickstarterに登場し、人気を集めている。

4-Mation

ゾエトロープ(Zoetrope)とは19世紀前半に発明された器具で、日本では「回転のぞき絵」とも呼ばれている。走馬灯(回り灯籠)の原理と同じで、側面に縦のスリットが入った円筒の内側にアニメーションのコマのように少しずつ異なる絵を描き、円筒を回転させてスリットからのぞくと内側の絵が動いているように見える。

動かす対象を平面の絵ではなく、フィギュアなどの立体模型にしたのが3Dゾエトロープだ。少しずつ形状が異なるフィギュアがカルーセル(回転台)に載っており、停止状態では遊園地のメリーゴーランドのように見える。カルーセルが回転し始め、短い間隔で周期的に点滅するストロボの光が当たると、台上のフィギュアが生き生きと動いているように見える。出来上がった作品を鑑賞するだけでなく、アニメーションの原理を教えるにはとても良い教材になるだろう。

4-Mation

4-Mationは、コントロールボード、LEDボード、電源、LEDストロボ、モーターなど3Dゾエトロープの部品を含むキット。組み立て後のサイズは直径325×高さ245mmだ。カルーセルに載せるフィギュアは、クリエイターのウェブサイトから無料でデータをダウンロードして3Dプリントできる。カルーセルやフレームを自作するためのCADファイルもダウンロード可能だ。

4-Mation Super DIY kit 「Super DIY」キット
4-Mation Laser Ply kit 「Laser Ply」キット

4-Mationの価格は、合板製カルーセルやフレームを含む「Laser Ply」キットが220ポンド(約3万1000円)で、出荷は2019年4月の予定。カルーセルやフレームを含まない「Super DIY」キットは155ポンド(約2万2000円)で、出荷は2019年3月の予定だ。日本への送料はいずれも45ポンド(約6400円)。

この他に、ウォルナット製のカルーセルを含むキットやフィギュアを同梱するキットなども用意されている。

4-Mation

4-Mationは2018年9月20日までクラウドファンディングを実施するが、2018年8月24日時点で目標の8000ポンド(約110万円)を上回る約1万5000ポンド(約210万円)を既に集めている。

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