高解像度で低価格——光造形方式デスクトップ3Dプリンター「SparkMaker FHD」
2018/08/24 13:00
低価格で高解像度のSLA(光造形)方式デスクトップ3Dプリンター「SparkMaker FHD」がKickstarterに登場し、人気を博している。
SparkMaker FHDは、以前fabcrossで紹介した「SparkMaker」の改良版だ。SparkMakerは、2万円以下という低価格のLCD SLA方式デスクトップ3Dプリンター。2017年7月~9月に行われたクラウドファンディングで目標額の25倍を超える51万ドル(約5600万円)を集め、5000台以上の販売実績を誇る製品だ。
SparkMaker FHDでは、LCDがフルHD(1080p)に変わり、XY解像度は100μmから57μmへと大幅に向上している。
SparkMaker FHDの本体サイズは直径170×高さ275mm。第1世代であるSparkMakerと本体サイズは変わらないが、造形サイズは56×102×125mmから61.8×110×125mmへと拡大されている。造形速度も毎時20~25mmと向上している。
レジンの種類も4種類増え、着色剤を使いカラフルに色を変えられる「LCD-Q」、彫刻用の「LCD-G」、高耐熱性(最高耐熱温度320℃)の「LCD-H」、模型制作に最適な高硬度の「LCD-MG」が新たに加わった。
SparkMaker FHDの早期割引価格は、249ドル(約2万8000円)。出荷は2018年11月の予定で、日本への送料は40ドル(約4400円)だ。
また、SparkMakerからSparkMaker FHDへのアップグレードキットも99ドル(約1万1000円)で用意されている。日本への送料は20ドル(約2200円)だ。
レジン(500gボトル)は別売で、LCD-G/Q/MGが各65ドル(約7200円)、LCD-Hが89ドル(約9900円)。送料は8本まで無料で、9本以上注文する場合は1本超過するごとに15ドル(約1700円)加算となる。同じく別売の着色剤5色セットは39ドル(約4300円)、送料は無料だ。
SparkMaker FHDは、2018年9月26日までクラウドファンディングを実施。キャンペーン開始からわずか30分で目標の5万ドル(約550万円)を達成し、2018年8月24日時点で目標額の4倍以上に当たる約22万ドル(約2400万円)を既に集めている。