ブレッドボード用電源ボードは3.3V／5Vの切替出力が一般的だが、Zero Multi-Power Supplyはバックブーストコンバーターになっており、電源電圧5～12Vに対して1.25～24V出力が可能だ。

また、ブレッドボードに接続した時にケーブルの重みでボードが傾いたりしないよう、入力ジャックを下段に、出力ヘッダを上段に配置した2段構造になっている。細かいことだが、ユーザーの視点に立ったデザインといえるだろう。

入力ジャックはmicro USB、mini USB、DC 3.5mm、DC 5.5mmの4種類で、いずれか1つに給電すればよい。入力電圧は、5V（USB）または5～12V（DC）。余っているACアダプターが使える嬉しい設計だ。

Zero Multi-Power Supplyは2つのレーンに同時に電圧を出力でき、出力電圧はスイッチとジャンパーで切り替える。片方のレーンには1～5V／3.3V、もう片方のレーンには1～5V／3.3V／6～24Vが出力可能だ。

Zero Multi-Power Supplyの価格は、18ニュージーランドドル（約1300円）。MB-102ブレッドボード、デュポンジャンパー線3種類（オス-オス、メス-メス、オス-メス）各150mm×40本、ジャンパー10個、DC 3.5mmプラグ2個、DC 5.5mmプラグ1個、調整用ドライバーを同梱するキットも用意されており、価格は22ニュージーランドドル（約1600円）だ。いずれも出荷は2018年10月の予定。日本への送料は7ニュージーランドドル（約500円）だ。

Zero Multi-Power Supplyは、2018年9月30日までクラウドファンディングを実施。2018年9月3日時点で、目標の2000ニュージーランドドル（約15万円）を上回る約3500ニュージーランドドル（約26万円）を既に集めている。