テクサーと凸版印刷など、ZETA通信インフラを活用したIoTの実証実験を開始
2018/10/01 09:30
テクサー、凸版印刷、京都高度技術研究所は、LPWAN規格の一つであるZETAを活用したIoTインフラ整備に関する実証実験を開始する。
3社は京都スマートシティー化実証事業の連携/協力についての協定書を2018年7月2日付で締結している。京都市下京区を中心に実証実験のためのIoT向けデータ通信インフラを整備し、アクセスポイントを京都高度技術研究所棟の屋上に設置。周囲約2~5km範囲でZETA無線通信の接続を確認済みだという。
LPWAN(低消費電力広域ネットワーク)の一つであるZETAは、中継器を多段に経由するマルチホップ形式の通信により、他のLPWANと比べ基地局の設置を少なくでき、低コストでの運用が可能な方式として注目されている。
同事業は、ZETAを活用したアプリケーション開発や、ZETA通信モジュールを搭載したセンサーデバイスの開発、地域産業振興、新産業創出、まちづくりなどに関して、相互に連携/協力し、地域中小企業の活性化や市民生活の向上など地域社会の発展を図ることを目的としている。
実施期間は、2018年10月1日~2019年3月31日を予定。ZETAを活用したIoT導入実証実験の第一弾として、京都市中央卸売市場において、施設内の温度管理、廃棄物の投棄対策、作業車両の動線監視という3種類の実証実験に取り組む。今後は、京都市内に整備したZETA通信網を活用し、京都スマートシティー化実証事業を推進し、IoTによる社会課題解決に貢献していく。
なお、2018年10月4日と5日に開催される「京都スマートシティエキスポ2018」の凸版印刷ブースにおいて、実証実験の内容を展示する予定だ。