豊富なサンプル音源を内蔵——7インチタッチスクリーン付きオーディオインターフェース「Pipes」
2018/10/18 14:00
パソコン同様の能力を備えつつ音楽演奏用に特化したオーディオインターフェース「Pipes」がKickstarterに登場し、出資を募っている。
Pipesは、24bit/48kHzの高速かつパワフルなサンプラーエンジンを搭載した新しいタイプのオーディオインターフェース。64のステレオボイスや楽器音やビートループサンプルなど充実したサウンドライブラリーを内蔵する。タブレットのような形状で7インチタッチスクリーンとロータリーエンコーダーを備え、さまざまな音源のモジュレーションとリアルタイム出力ができる。
Pipesは、5ピンMIDI入力とUSB入力×3を備え、シンセサイザー、電子ドラム、ビートマシン、キーボードなどと接続できるほか、スピーカー、ヘッドフォン、コンソールなどデジタル/アナログ/5ピンMIDI出力に対応する。
Pipesにはエフェクトやトリガー前に音声を制御する「Tweaker」機能があらかじめ搭載されており、Tweakerは、Pure Dataによるカスタマイズができる。エフェクトはMIDIやLFOによるリアルタイム制御が可能で、多彩なオーディオのモジュレーションができる。独自開発の「Zero Discernible Latency」(ZDL)技術により、トリガーとほぼ同時に音を出力できるという。レイテンシーは4ミリ秒以下だ。
Pipesは、WAV、AIF、MDA、EXS、NKI、SFZ、GIGなど主要な音声ファイル形式やMPE(MIDI Polyphonic Expression)をサポートする。入力電源は100~240Vだ。また、Wi-Fi/Bluetoothに対応しているので、Wi-Fi経由でのファイルバックアップやマウスやキーボードなど周辺機器をBluetooth接続して使うこともできる。
内蔵メモリ32GB/128GBの2モデルを用意しており、本体ケースはアルミニウム合金製。高い耐久性と持ち運びやすさのおかげで、場所を選ばず楽曲制作でき野外ライブパフォーマンスにも利用できる。支援者には、ファームウェアやソフトウェアのアップデートなどを生涯提供するとしている。
Pipesの予定小売価格は、32GBモデルが499ドル(約5万6000円)、128GBモデルが699ドル(約7万9000円)だが、今なら32GBモデルと250台限定の128GBモデル「Founder's Club Special Edition」を特別早期割引価格399ドル(約4万5000円)で入手できる。128GBモデル「Founder's Club Special Edition」は2019年9月、32GBモデルは2019年10月出荷予定で、日本への送料は39ドル(約4400円)だ。
Pipesは、Kickstarterにて2018年11月15日までクラウドファンディングを実施中。2018年10月18日時点で、10万ドル(約1100万円)の目標額を上回る約11万ドル(約1200万円)を集めている。