3Dプリントした模擬組織を使用——顕微鏡手術トレーニングデバイス「EASYSURGERY」
2018/10/22 10:00
顕微鏡手術トレーニングデバイス「EASYSURGERY」がIndiegogoに登場し、出資を募っている。
EASYSURGERYは、縫合手技のトレーニングができるデバイス。3Dプリンタ—で作った模擬組織を使い、身体のさまざまな部位の縫合練習ができる。医学生から現役医師まで使えるデバイスだ。フォースゲージが内蔵されており、縫合の強度を測定し自分の技術を評価できる。
縫合練習用の模擬組織は、ポリマーなどをナノファイバー形状へ紡糸するエレクトロスピニング法を応用したMelt Electrowriting(MEW)方式で3Dプリントしたものだ。デバイスにすぐセットできるよう、専用マウントに取り付けられている。模擬組織の材料には、FDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受け、開発元のラボで検査済みの生体適合性ハイテクポリマー、医療グレードのポリカプロラクトン(PCL)が使われている。
EASYSURGERYの価格は、5種類(動脈/靭帯(じんたい)/腱/皮膚/筋肉)の縫合練習用模擬組織が付いて99ドル(約1万1000円)。出荷は2018年12月の予定だ。
また、EASYSURGERYは次期モデル「EASYSURGERY V2」も開発予定だ。EASY SURGERY V2はカメラとBluetooth通信機能を内蔵し、専用アプリで縫合練習のモニタリングや結果分析、レビューができるようになるという。
EASYSURGERY V2の価格は、5種類の縫合練習用模擬組織付きで299ドル(約3万4000円)。出荷は2019年6月の予定だ。
EASYSURGERYは、目標額に達しない場合でも成立するフレキシブルゴール設定で、3000ドル(約34万円)を目標に2018年12月中旬までクラウドファンディングを実施する。