セルラーIoTがあらゆるアプリケーションで利用可能に——Nordic、セルラーIoTモジュール「nRF91シリーズ」を発売
2018/12/17 14:00
Nordic Semiconductor(以下Nordic)は、セルラーIoTモジュール「nRF91シリーズ」初のラインアップとなる「nRF9160 System-in-Package(SiP)」を発売した。
nRF9160は、本体寸法10×16×1mmというコンパクトサイズながら、外部バッテリー、SIM、アンテナが必要であるという点を除き、セルラー接続やIoTアプリケーションで必要な機能を統合したSiPパッケージだ。FCC認証/CE認証に加え、GCF認証も取得している。
CPUコアにはArm Cortex M-33を採用し、フラッシュメモリー(1MB)とRAMオンボードメモリー(256KB)を搭載。加えて、多様なペリフェラル、アナログ/デジタルインターフェイス、32本のGPIO、フルLTE機能付き独立型モデムに加え、マルチバンドRFフロントエンドを搭載している。
また、Arm TrustZoneとArm CryptoCellセキュリティを組み込むことで、インターネットレベルの暗号化とアプリケーション保護を実現している。
同SiPは、LTE-M/NB-IoT規格の両方に対応しているほか、SIM/eSIMをサポートする。GPSへのサポートも組み込んでおり、GPSとセルラーデータを組み合わせることで、より正確な測位に利用できる。
サポートする開発キットやSiPモジュールの各種サンプル、LTE-Mファームウェア、クラウド接続向けのアプリケーション例を含むSDKは、現在全て利用可能だ。
SDKには、Nordicのクラウドベースのデバイス管理ツール「nRF Connect for Cloud」とPCベースのツール「nRF Connect for Desktop」が含まれているほか、Segger Embedded Studioにも対応する。
なお、NB-IoTおよびGPS機能は、2019年第1四半期中のファームウェアのアップデートを通じた評価で利用可能となる予定だ。