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WHILL、歩道領域のための「WHILL自動運転システム」をCES 2019で発表

WHILLは、歩道領域のための「WHILL自動運転システム」を、CES 2019に展示することを発表した。

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WHILL自動運転システムは、自動運転や自動停止機能などを備えたWHILL自動運転モデルと、複数の機体を管理、運用するシステムから構成される、これまでのMaaS(Mobility as a Service)になかった、歩道領域における自動運転システムだ。長距離の歩行を困難と感じる高齢者や障害者の移動シーンをスマートにするというコンセプトのもと、地図情報を周囲の状況と照らし合わせた安全な自動走行、通信回線を使った複数機体の位置情報の一元管理、使用シーンにあわせたオプションやアプリケーションを開発するなどの特長を持つ。

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WHILL自動運転モデルは、独自に開発したステレオカメラを前、横方向監視のために、左右のアーム部分に1台ずつ搭載、後方にもセンサーなどを搭載し、バック走行の際のぶつかりなどに備える。

空港、商業施設、観光地、スマートシティなどでのシェアリングを想定し、誰でも簡単で安全に走行できる機能を備え、車椅子の運搬、回収、管理など、人手を減らす自動運転機能などを搭載している。移動に困難を伴う人にとって移動を快適なものとし、施設運営事業者などにとって運用費用を大幅に削減できるという。

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現在スキポール空港(オランダ)、ヒースロー空港(イギリス)、ラガーディア空港(アメリカ)などでの実用化に向けた協議を関係各社と進めているほか、スポーツ施設、商業施設、観光地などでの実用化を順次進めて行く。施設以外では、小田急グループほか3社とMaaS連携を開始し、2020年を目処に公道での実用化を目指すとしている。

photo CES 2019でのWHILLの出展ブースイメージ。

なお、アメリカ・ラスベガスで2019年1月8日~11日に開催されるCES 2019では、自動走行と自動停止のデモを実際に体験できるようなブースでの展示を予定し、CES 2019のAccessibilityカテゴリー最優秀賞を受賞している。

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