LTE Cat.M1は、LTE通信方式における狭帯域LPWA（Low Power Wide Area）を定義した3GPP Release13規格の一部だ。データの送受信を同時に行わない半二重方式や、最大3.75Mbpsの低ビットレート通信により低消費電力に特化しているため、スマートメーターやテレマティクスなど少量データの長期間運用を求められるM2M機器やIoT機器などの用途に適している。

iS105Bのラインナップは、5M～10Mbpsの通信速度を持つLTE Cat.1を搭載した「iS105B-001」と、LTE Cat.M1を搭載した「iS105B-002」の2種類。サイズおよび入出力インターフェースは、完全な互換性を保持し、用途に応じて付け替えての利用ができる。

LTE Cat.M1／NB1対応のiS105B-002は、Telit製ME910C1-J1を搭載し、バンドはB1(2100)／3(1800) ／8(900) ／18(800) ／19(800) ／26(850)、B2Bコネクタインタフェースを備え、MBIMおよびATコマンドインターフェース対応で、I-PEXアンテナコネクタを3つ備える。

iS105B-001とiS105B-002を搭載するiS105B-EVBは、DC5V入力、USB2.0ポート、microSIMカードスロット、UARTインターフェースを備えたiS105B専用小型評価ボードだ。MBIM（Mobile Broadband Interface Model）搭載PCであれば、アクティベートされ通信可能なmicroSIMカードを使い、iS105B-EVBをUSBに接続するだけで通信事業者との接続が可能だ（MBIMでの接続には、一部Telitから提供されるWindows Driverが必要）。