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クラレ、水溶性のMOWIFLEXを使った3Dプリンター用サポートフィラメントを発表

クラレは、同社の水溶性のポリビニルアルコール樹脂「MOWIFLEX(モビフレックス)」を用いた新たな水溶性3Dプリンター用サポートフィラメント製品を開発した。

MOWIFLEXは、生分解性と水溶性の特徴を持つポリビニルアルコール(PVOH、ポバール)樹脂だ。優れたフィルム強度や熱溶融性形成を持つことから、水溶性の成形物や水溶性フィルム、射出成形など、ラピッドプロトタイピングに適した新素材だ。

今回発表したFFF方式向けサポートフィラメントは、空気中では吸湿しにくく、冷水に溶解するという特徴を持つ。そのため、サポート材の除去に有機溶剤やリモネンなどを使用する必要がない。さらに従来品と比較して、溶解性が向上し、PLAやPA、PVB、TPUなどのさまざまな素材との接着性も向上したという。こうした特徴により、可動部品などをはじめとする複雑な構造の造形を実現できるとしている。

推奨印刷条件は、ノズル温度:190~215℃、ベッド温度:25~70℃、印刷速度:毎秒20~50mm、溶解温度:20~30℃となっている。

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