KVMスイッチのようにプログラミングケーブルや電子デバイスを切り替え——汎用スイッチ「Port MuxR」
2019/03/12 09:00
プログラミングケーブルの分岐もできる汎用スイッチ「Port MuxR」がKickstarterに登場し、支援者を募っている。
KVMスイッチといえば、その名のとおり、1組のキーボード(Keyboard)、モニター(Video)、マウス(Mouse)から複数のコンピューターを操作するための切り替えスイッチのことだが、Port MuxRは、KVMスイッチのように、任意のバス/ピンのスイッチングができるようにした汎用スイッチだ。
Port MuxRは、8/16チャンネル双方向マルチプレクサー。プライマリーポートに加えて8個のポートを備えており、各ポートには独立したFETスイッチ4個が2セットずつある。最大16×4ピン、あるいは8×8ピンの一対多、多対一の分岐が可能で、複数のセンサーを同じハードウェアアドレスで接続したり、複数のマイクロコントローラーを1つのセンサーに接続したりできる。各ポートにはコントロール可能なVccピンも設けられている。
Port MuxRのコントロールは、USBのほかI2C経由でもできる。コントロールソフトウェアは.NETベースのPC用ソフトウェアとArduino用のファームウェアが用意されており、いずれもオープンソースだ。
Port MuxRはプログラミングケーブルの分岐も可能で、AVR 6ピン/10ピン ICSP用およびARM JTAG/J-Link(Segger)用アダプターボードが用意されている。アダプターボードを使えば、ケーブルやハブをたくさん使うことなくツールやデバイスを接続できる。Port MuxRとアダプターボードの大きさは、いずれも124.5×50.9mmだ。
Port MuxRの価格は109豪ドル(約8500円)で、AVRまたはARMアダプター付きの価格は149豪ドル(約1万2000円)。出荷は2019年6月の予定で、日本への送料は25豪ドル(約2000円)だ。
Port MuxRは1500豪ドル(約12万円)を目標に、2019年3月28日までクラウドファンディングを実施する。2019年3月12日時点で、目標額を上回る約2000豪ドル(約16万円)を既に集めている。