STマイクロ、耐水大気圧センサー「LPS33W」を発表——内部がゲルで満たされたセラミックLGAパッケージを採用
2019/03/25 17:00
STマイクロエレクトロニクスは、耐水大気圧センサー「LPS33W」を発表した。
LPS33Wの特徴として、内部が粘性のあるゲルで満たされた、円筒形のセラミックLGAパッケージを採用していることが挙げられる。
動作保証温度範囲は-40~85℃で、ゲルが過酷な環境条件から電気部品を保護してくれるため、塩水や塩素、臭素、洗剤、電子たばこ用リキッド、軽工業用の化学薬品など、さまざまな環境下で利用できる。
測定可能な絶対圧範囲は260~1260hPaだ。ゲルの特性とセンサー内蔵の信号処理用ASICにより、低圧力ノイズ(実効値0.008hPa)を達成している。
組み立て工程でのリフローはんだ付けによるストレスの影響をほとんど受けないため、ドリフトを±2hPa未満に抑えるとともに、72時間で通常の精度に回復可能だ。 温度補正機能を内蔵しており、0~65℃の動作温度範囲で±3hPa以内の精度を維持できる。
消費電流も低減化が図られており、高性能モードで15µA、低消費電力モードで3µA、パワーダウン時には1µAで動作可能だ。供給電圧は1.7~3.6Vとなる。
大容量1280bit FIFOにより、32bitの圧力/温度データを最大40スロットまで保存できる。加えて、ローパスフィルタとI2C/SPIデジタルインターフェースも内蔵している。
LPS33Wは現在量産中で、本体寸法は直径3.3×2.9mmとなる。単価は1000個購入時で約3.60ドル(約400円)だ。