エレクトロニクスから3Dプリントまで——STEM教育向けロボットエコシステム「MOREbot」
2019/03/29 16:00
STEM教育向けモジュール式ロボットエコシステム「MOREbot」がKickstarterに登場し、支援者を募集中だ。
MOREbotは、木製の棒以外のパーツを全て3Dプリンターで作ることにより価格を抑えたSTEM教育向けロボットエコシステム。パーツを3Dプリンターで自作することも可能で、単にパーツを組み立てるだけでなく、どのようにしてロボットを作るのかも学べるようになっている。
MOREbotは、スマートフォン上のアプリでコントロールする「Base Robot」を中心に、15課のレッスンを含む「Game Kit」、橋や大型ロボットを作れる「Structure Kit」、ギア、サーボ、モーターを含みロボットアームなど動くロボットを作れる「Motion Kit」、センサーについて学べる「Sensor Kit」といった4種類のキットが用意されている。これらのキットは単独でも使えるが、組み合わせて複雑なロボットを作ることもでき、ロボティクスを初歩から学べるように考えられている。
さらに、Base Robot用に小さな玉を発射できるパーツ「Catapult Expansion」や3自由度のロボットアームパーツ「Robot Arm Expansion」も用意されており、これらを組み合わせてロボットを作ることもできる。
MOREbotにはサブスクリプション型の学習プラットフォーム「Makerplace」があり、Makerplaceでチュートリアル、3Dプリントパーツ用ファイル、プロジェクト例などを入手できる。各キットの基本チュートリアルは無料登録でも入手可能だ。
MOREbotの価格は、キットなどの組み合わせとMakerplaceサブスクリプション期間によって異なり、69ドル~249ドル(約7600円~2万7000円)だ。最小構成であるBase Robotの早期割引価格は、Makerplaceの1年サブスクリプション料金込みで69ドル(約7600円)。出荷は2019年8月の予定で、日本への送料は25ドル(約2700円)だ。
この他にクラスルーム向けパッケージもあり、価格は生徒最大30名のMakerplace6カ月サブスクリプション料金込みで1399ドル(約15万円)。出荷は2019年11月の予定で、日本への送料は69ドル(約7600円)だ。
MOREbotは2万ドル(約220万円)を目標に、2019年4月22日までクラウドファンディングを実施。2019年3月29日時点で約1万ドル(約110万円)を集めている。